自分をだまして、目標を達成!

近くの店に100円の商品を買いに行く時、財布やスマホに100円だけ入れて行く人はあまりいないと思います。それが値上がりしていたり、他にもほしい品があったりすることもありますので、普通は少し余分にお金を持って行きますよね。家族で休日に、数百kmも離れた目的地へ何時間もかけて出かける時、エンジンの小さな自動車でも行けるでしょうが、長距離ドライブは大きめの車の方が、余裕があるのでやはり安心だと思います。

私たちは、生徒がテストなどの前に、できるだけその目標点を定めるように言いますが、その時に「自分が取りたい点より高めの点数を目標設定し、その点数が取れる力をつける」ように指導しています。たとえば80点を目標にした生徒は、80点を頂点に見てしまうので、結果的に70点位で落ち着いてしまう。しかし、高めの100点を目標にして学習すると、悪くても80点は取れる。志望校も同様で、最初から現実的な目標を定めるのではなく、1~2ランク高めの学校を選んでみると、最終的にその学校を受けられなくても、元々の志望校へは入れる可能性はあります。

どこかの大統領のように、他人をだます人間は最低です。でも、いい意味でこうして「自分で自分をだます」ことはアリです。人生も受験も、そんな自分の心のだまし合いが「勝利」を導くのかもしれません。

モラールとネットワーク

ロシア軍がウクライナ制圧のために企てた当初の作戦(プランA)はわずか「4時間」、2つ目の作戦(プランB)は「3日間」で首都を攻略する予定だったといいます。いずれの作戦も失敗して泥沼化し、ご承知のように多数の一般市民を巻き込む凄惨な軍事侵攻となって、まもなく2か月を迎えようとしていることはご承知の通りです。

ロシアと比較して、兵員数・兵器量が10分の1程度しかないウクライナ軍が、ロシアの大軍をこれほどまでに圧倒する最大の理由は、ウクライナ人の「何が何でも祖国を守る」という一致団結したモラール(士気)の高さと、彼らを支える膨大な他国のネットワーク(情報網)にあると思います。その反面ロシア兵は、「何のための戦いか」という大義すらまったく知らされずに戦場に送り出され、圧倒的戦力を持っていながらも自らの力を発揮できずに、次々と敗退する結果となります。

些か不謹慎ですが、これを学習に置き換えるとモラールは「やる気(学習意欲)」、ネットワークは「情報力」となります。どれだけ高額な教材や学習ツール等が整っていても、本人の学習意欲や周囲のサポートが弱ければ決して勝利を得ることはできません。私たちは、毎年恒例の「やる気UP講座」などの学習イベントを通じて、教科指導のみならず、子どもたちの意欲開拓と情報力向上のための努力を続けたいと考えています。