まるでメディアは「ダメな親」

ちょっと前の話ですが、私と中3塾生との立ち話で、こんなやり取りがありました。

「Sさん。今回の期末、めちゃがんばったやん!」、(S:泣き崩れる)、「どうしたん?」、S「がんばったのに、ママが全然ほめてくれへん…」。どうやらお母さんは、彼女が5科で100点以上伸びたことをスルー、一番低い点の教科を指摘して娘を叱ったようでした。これは、はっきり言ってお母さんが悪い! 自暴自棄に陥りそうな彼女を必死でフォロー。何とか収まりましたが、こういうところから勉強嫌いや反抗期が始まる…と感じました。

そう言えば最近、テレビなどメディアの報道があまりに酷い。コロナ報道では、国民ががんばって感染対策をして陽性者数が減少しても、「先週より増加」、「重症者数は○○名」、「(一番少なかった)昨年の○月○日と比べて●●倍」、「でも変異ウイルスガー」とかで、たまに良い数字が出ても、すぐにゴールポストを動かして、絶対に「がんばりましたね!」と、ほめる言葉などまったくなく、常に視聴者をあおる報道ばかりでもうウンザリ…。

まるでメディアは「ダメな親」。そんなテレビ番組のキャスターやコメンテーターのネガティブワードの影響を受けて、「ほめずに叱るだけの親」なんかにはならないように…と心から祈っています。