202005特進館通信 103号
【高校部】特進館通信vol.103 5月号
失敗経験のないエリートたち
国会審議のニュースなどをみていると、官僚や政治家などの稚拙な答弁に、「何でそんなアホなこと言うの?」とか、「そんな単純なことがどうしてわからんの?」などと、思わず突っ込みを入れたくなるシーンが多々あります。どのセンセイ方も、名だたる名門中高を経てT京大学などを卒業した、極めて偏差値の高い「超エリート」たち。なのに、ご存知の通りの体たらく。これは、彼らの「失敗経験の不足」に起因するものと思います。順調に人生の頂点を歩み続け、成功体験を重ねるだけでは決して「人間力」は育まれません。
話は変わりますが、今春の高校受験では約90名の中3在籍生の内、2名を第1志望校に合格させてあげることができませんでした。悲しい事実で、私たちが大いに反省すべき経験ですが、彼らには今回の受験で、結果的に「失敗」という貴重な財産を誰よりも早く得ることができたのだと、ポジティブに捉えて再発進してくれたらうれしいです。
私個人のこれまでの人生は、「人生谷あり谷あり」で、エリート街道などとは程遠く、「失敗&大失敗」の連続。でも、「失敗は成功の母」とも言いますし、これからも、数多の失敗を経験しながら、もっともっと、人に優しくなれる〝人間力〟を鍛えていければいいなぁ…と前向きに考えています。(^^;