【高校部】特進館通信vol.130 8月号
あかりの大切さ その2
前回に引き続き「あかりの大切さ」について語ります。私が、大阪の学習塾に入社して1年少し過ぎた時期。当時その塾は「S教室が開校3年目なのに生徒数が70名しかいない」という問題を抱えていました。駅近の人通りの多い商店街で立地は決して悪くない。担当教師も塾内の精鋭揃い。なのに、まったく生徒が増えません。その頃、まだ駆け出し教師だった私は、恐れ多くも学院長に、「教室長を私に代えてください!」と暴言。叱られると思いきや、学院長は何とその申し出を受理して、北村新教室長が誕生。3~4か月後に念願の100名を上回る生徒数を達成できました。
こう言うとただの自慢話ですが、教室長になって私が行った取り組みはただ一つ、「教室を明るくすること」。この教室の生徒は、比較的表情が暗いのが気がかりでした。その原因は、廊下が薄暗いからでは?…と考え、蛍光灯の本数を2倍にして、物理的に教室を明るく変えました。結果、子どもたちや先生の表情が徐々に明るくなり、教室に活気が生まれて多くの生徒が集まったのです。この特進館学院でも、新校舎に移転して1年後の2017年頃。それまで増えていた生徒数の伸びが1年以上止まったので、入口廊下のLED照明を2倍に増設。その結果、以前同様に入塾生が増えていきました。節電はもちろん大切です、でも、あかりは物を照らすだけでなく、「人の心にしみ込むパワー」があるのでは…と考えています。
7/2(土) 理科実験ショー開催
第1回 三田祥雲館模試のご案内
あかりの大切さ その1
学校や塾などで授業を受けたり、家で学習したりする場面で、頭に入ってくる情報のおよそ8割は“目からの刺激”に依るものであると言われています。そのため室内を照らす“あかり”の存在は、極めて重要となってきます。一般的な照明器具のあかりの色は、「白色」と赤っぽい「電球色」の2種類がありますが、特進館学院の教室の照明は、この2種類の色の器具を交互に配置しています。このような配慮は、全国でも例がないと思います。白い色の照明は、「商品が明るく美しく見える」ため、スーパーなどの物販店で使われ、電球色の照明は、温かみがあって「料理が美味しそうに見える」ので、飲食店などで多く使われるようです。では、塾はどんな色でしょうか? 教室のあかりが白色ばかりだと授業が寒々しく映り、教師との距離感が生じて理解度が低下。逆に電球色ばかりだとゆったりし過ぎて緊張感が消え、授業が眠くなります。だから、各色の利点・欠点を補い合うためにミックスにするというのがその理由です。
「たかがあかり、されどあかり」。こんなちょっとしたことでも、積み重ねることによって、学力・理解力の向上ややる気UPに繋がります。特進館学院は、このような創意工夫を軽視することなく、子どもたちのために日々研鑽努力を続けたいと考えています。