モラールとネットワーク

ロシア軍がウクライナ制圧のために企てた当初の作戦(プランA)はわずか「4時間」、2つ目の作戦(プランB)は「3日間」で首都を攻略する予定だったといいます。いずれの作戦も失敗して泥沼化し、ご承知のように多数の一般市民を巻き込む凄惨な軍事侵攻となって、まもなく2か月を迎えようとしていることはご承知の通りです。

ロシアと比較して、兵員数・兵器量が10分の1程度しかないウクライナ軍が、ロシアの大軍をこれほどまでに圧倒する最大の理由は、ウクライナ人の「何が何でも祖国を守る」という一致団結したモラール(士気)の高さと、彼らを支える膨大な他国のネットワーク(情報網)にあると思います。その反面ロシア兵は、「何のための戦いか」という大義すらまったく知らされずに戦場に送り出され、圧倒的戦力を持っていながらも自らの力を発揮できずに、次々と敗退する結果となります。

些か不謹慎ですが、これを学習に置き換えるとモラールは「やる気(学習意欲)」、ネットワークは「情報力」となります。どれだけ高額な教材や学習ツール等が整っていても、本人の学習意欲や周囲のサポートが弱ければ決して勝利を得ることはできません。私たちは、毎年恒例の「やる気UP講座」などの学習イベントを通じて、教科指導のみならず、子どもたちの意欲開拓と情報力向上のための努力を続けたいと考えています。