★休室のお知らせ★

GW期間中、4月30日(火)~5月6日(月・祝)は完全休室とさせていただきます。

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「偶然」と「必然」

ずっと前に、「セレンディピティ」というお話をさせていただいたことがあります。幸運にめぐり合うのは単なる偶然でなく、「その人の能力」という考え方のことです。目先の失敗で凹まずに、常にプラス志向で考えることで幸運や成功が訪れる。今回は、「偶然」と「必然」についてのお話しです。身の周りで起きるさまざまな出来事で、「たまたま偶然」と思えることが多々ありますが、それって本当に偶然でしょうか?

関門海峡に生息する「平家ガニ」。その甲らは、まるで人が嘆き怨むような模様で、壇ノ浦の合戦で滅亡した平家の亡霊が乗り移ったという言い伝えから、地元の人々に恐れられていました。ところが、1952年にアメリカの科学者が、怨霊を信じる地元の人々が、「顔に似た模様のカニが網にかかると、恐がって海に放つ」という行為が長年繰り返されたために生き残るチャンスが増えて、人の顔に似て来たのだという説で大きな話題となりました。これを「人為選択的進化論」と言い、平家ガニの甲らの恐い顔の模様は、「偶然ではなく必然できた」という学説です。良いことも悪いことも、「たまたま偶然ではなく、私たちの日々の行動の結果で起こる必然の現象なんだ」と、あらためて考える今日この頃です。

かなえる夢と、かなえない夢

「子どもたちの夢をかなえる進学塾」。実は、夢には2種類あるのをご存じですか?

一般的に、夢というものは「将来は○○になりたい」、「我が子を○○にしたい」など、いくつかの目標を達成した結果として実現できる、人生の最終目標だと考えています。しかし、そのような夢は実現すると同時に夢ではなくなってしまう。これが1つ目の、「かなえる夢」です。だから、かなえる夢はなるべく大きく描いてほしいし、その夢がかなったら、すぐに新たな夢を見つけて、さらなる高めを追求していってほしい。

それに対して、もう一つの夢は「かなえない夢」です。「翼で自由に空を飛びたい」、「ほしいものが何でも手に入る」、「世界を征服する」などのように、現実的ではなく、かなう可能性は限りなく低い壮大な夢。それでも追い求めることで自らの情操を拡げ、心を豊かにしてくれるもの。かなわなくても、落ち込むことはありません。

これら2つの夢を上手に使い分けて、日々の暮らしを努力しながら力強く生きる。それが私たちに与えられた大切なミッションではないでしょうか? そうすれば、世の中がもっと明るく幸福に回転し、悲しい事件やつらい出来事などはもっともっと少なくなる…かも、と一人思い願うきょうこの頃です。