「AI」に仕事を奪われる?

前回に引き続き、「AI」のお話しです。最近我が家の近くで、自動運転実証実験の路線バスが毎日朝から夕方まで走っています。初めは、「大丈夫かよ?」と不安視しましたが、未だに事故等の情報は皆無。反対に、昨日今日と教室前の広い駐車場で、人が運転する車の事故が2件発生。もしや自動運転の方が人より安全? 最近の空港は、AI車イスが普通にあるし…。

海外で、自動運転車が一度でも事故をすると大きなニュースになります。しかしその間に世界中で、人の交通事故が何万件も起きていることもまた事実。エレベーターのように、車も自動が当たり前…なんて時代がやって来るのも、そう遠くないのかもしれません。

休日に家族で行ったバーミヤンで、大型のルンバみたいな「ネコ型配膳ロボ」が酸辣湯麺を運んできて少し驚きました。この外食チェーンは人手不足解消の切り札として、このネコ(1匹なんと400万円!)を3000台も購入。10年使うと400万円でも1か月3万円程度なので高くはないのだそうです。しかもこのネコ、超ゆっくりと料理を運んでくるのに皆さんイライラもせず、ニコニコ笑顔で待っている。もしもこれが人だったら、「早よ持って来んか!」と叫ぶのでは? こういう分野のAIは、数年後を考えると正直コワイ~かもです…。

★秋期休講期間のお知らせ★

11/29(日)~11/5(日)は秋期休講期間のため、完全休室となります。

この期間のお問合せ等につきましては、11/6(月)以降に順次対応させていただきますのでご了承ください。

AIに支配されず共存する

経営者が支配されがちな思想に、「数字至上主義」があります。「数字はウソをつかない」と信じ込んで売上・利益・評点だけを重視し、人の心や愛情・情熱などには一切興味を示さない経営のことです。確かに数字は大切ですが、数字に支配された結果、大手中古車販売会社B社や大手芸能事務所J社などの巨大企業が、愚かに一瞬で破綻したこともまた事実です。

日本語には「塩梅(あんばい)」という言葉があります。「数字と人心」、「デジタルとアナログ」、「AIと人間知能」、「リアルとリモート」など…。どちらか一方ではなく、各々を絶妙の塩梅で共存させる。これこそが、日本の匠の技「ハイブリッド」であり、今後人類が進めるべき最重要課題だと思います。先日ご紹介した、「東京五輪で日本人が調理した選手村料理が最高においしいのに、上海冬期五輪でAIが作った料理はおいしくない」という話しもしかり。

昨今何かと、生成AI・人工知能等を人類の脅威として扱う節がありますが、私はそんなに敵視しなくても、お互いの長所を活かし合えばよいのでは…と考えています。だから、AIのことを、「エーアイ」などと読まずに「アイ(愛)」と読んであげてもよいのじゃないかと…。「お前の考えは甘い!」って叱られそうですが。(汗)

不祥事を隠す経営者の愚

ネットやテレビのニュースなどで毎日のように世間を騒がせているのが、有名人や大企業における不祥事報道です。大手中古車販売会社の不正事件、大手芸能事務所の性加害事件、大学部員の不祥事等々…、枚挙にいとまがありません。

人が行うことに、失敗はつきものです。失敗をしない人間など、私は、米倉涼子以外には聞いたことがありません。(笑) 過ちを犯してしまったこと自体、結果的に元には戻せません。しかし、多くは起こした不祥事よりも、隠蔽・情報操作・自己中心的発言など、「起こした後の対応の不誠実さ」で大きな批判を浴びることが、よくある傾向なのではないでしょうか。

お恥ずかしい話ですが、私も以前に経営していた進学塾(特進館学院ではありません)で、いくつかの不祥事がありました。警察や裁判所のお世話になるくらいの、塾の存亡に関わる大事件もありました。そんな時に必ず私が行ったのは、迷わずに「すべてを即日包み隠さず公開し、誠意をもって謝罪する」ことと「心のケアに努める」。ただただそれだけでした。

隠蔽や情報操作などは必ずバレて、バッシングはそれ以上に拡がります。経営者たちは、なぜそのことに気付かないのでしょうか? ほんとうに愚かで、同じ日本人として悲しくなります。