アリとキリギリスのアリになれ

イソップ寓話「アリとキリギリス」をご存知ですよね。夏の間、アリはせっせと冬に備えて食料を蓄え、キリギリスは歌って遊んで過ごす。やがて冬になり、飢えに苦しむキリギリスはアリに助けを求める…。勤勉なアリが報われ、キリギリスが後悔するという教訓の物語。

受験直前期になると、私はいつもこの話を思い出します。特進館で努力して第一志望高に合格した途端、その開放感で糸の切れた風船みたいに、「やっと終わった。遊ぶゾー!」「部活に燃えるゾー!」などと言って塾を離れた生徒が、高2の秋頃に悲惨な模試データを手に、「先生、助けてください」と、戻って来る悲しい教え子を今までに何十人も見てきました。正直、高校受験は1年間で何とか志望校へ通しますが、大学受験は絶対そんな訳にはいきません。せっかく特進館で培った「自学習力」も、塾を離れてすっかり喪失。結果志望大学には行けず、数ランク下の大学にやっと合格…という結末。中3で成績優秀だった生徒も1年以上の空白で、例外なく相当な学力ダウン…が現実です。高校受験が最終ゴールではありません。一度塾を離れると、もとの学力を戻すには想像以上の時間が必要です。だから、まずは高校部で少しでもやってみて、それでも無理ならいつでもやめればよい。特進館っ子は、キリギリスじゃなく、アリになってほしいのです。