「守る」という言葉。よく使いますよね。家族を守る、命を守る、ルールを守るなど、前向きな言葉として使われるのが一般的ですが、時には、利権を守る、地位を守る、消費税率を守る、コメの高値を守る…などの嫌なシーンで使われることも、残念ながら多々あります。
ご承知のように、ここ数か月でコメ価格が2倍近くに値上がりし、家計を大きく圧迫しています。備蓄米の放出で落ち着くと言われましたが、放出量がショボくて、結果は高値のまま。少し前には、消費税率を下げると騒いでおいて、結局下げない。これが備蓄米の闇と財務省の闇。政府や官僚がアホなのか、言うだけ番長のような数々の愚策に翻弄される私たち国民は、本当に哀れとしか言いようがありません。
下のグラフを見ると、この30年で企業の売上や社員の給与はほぼ横ばいで、研究開発費は減り、株主配当だけが数倍に上がっているのがわかります。社員を犠牲にしてでも、投資家の利益だけは守るとかでしょうか。
守るべきものを守らずに、そうでないものを守る。ほんとにこの国は大丈夫なのか? 江戸時代だったら、一揆が起きてもおかしくないのでは? 何だか悲しくて、愚痴っぽくなってしまう今日この頃です。