もう数十年も前の私が中学3年の頃、同じ高校を受験する十数名の男子のうち、ある2人だけ飛び抜けて優秀な生徒がいました。彼ら2人は内申・実力ともにも私たちより1ランク高かったせいか、日ごろから私たちに常に上から目線で話してくる、ちょっとイヤ~な存在でした。そのメンバーが、いよいよ迎えた高校入試の当日。例の2人は、試験会場までの道中で、私たちに自信満々のマウントを取ってくる。「入試日やのに、気分悪いよなぁ」。親友と何度も顔を見合わせていました。入試が終わった帰り道でも、大きな声で「できた!」とか「余裕や!」みたいな調子…。私たちは、その声を聞いてどんどん自信を喪失していったのを覚えています。
さて、数日後の合格発表日。そこで前代未聞の衝撃的出来事が…その優秀な2人が不合格、残りのメンバーが全員合格というまさかの逆転劇が発生。のちにわかったのは、彼らは得意な数学と理科で油断して、1問目(1)を計算ミスし、2問目以降の問題に連鎖反応を招いて大量失点、不合格になったということ。まるでウソのような話ですが、まぎれもない真実。これが「入試の番狂わせ(ジャイアントキリング)」です。この時期に大切なことは、「あせらず、あわてず」そして「おごらず」。受験生のみなさん、ぜひ心に刻んでおいてください。