油断が招く、入試の番狂わせ

もう数十年も前の私が中学3年の頃、同じ高校を受験する十数名の男子のうち、ある2人だけ飛び抜けて優秀な生徒がいました。彼ら2人は内申・実力ともにも私たちより1ランク高かったせいか、日ごろから私たちに常に上から目線で話してくる、ちょっとイヤ~な存在でした。そのメンバーが、いよいよ迎えた高校入試の当日。例の2人は、試験会場までの道中で、私たちに自信満々のマウントを取ってくる。「入試日やのに、気分悪いよなぁ」。親友と何度も顔を見合わせていました。入試が終わった帰り道でも、大きな声で「できた!」とか「余裕や!」みたいな調子…。私たちは、その声を聞いてどんどん自信を喪失していったのを覚えています。

さて、数日後の合格発表日。そこで前代未聞の衝撃的出来事が…その優秀な2人が不合格、残りのメンバーが全員合格というまさかの逆転劇が発生。のちにわかったのは、彼らは得意な数学と理科で油断して、1問目(1)を計算ミスし、2問目以降の問題に連鎖反応を招いて大量失点、不合格になったということ。まるでウソのような話ですが、まぎれもない真実。これが「入試の番狂わせ(ジャイアントキリング)」です。この時期に大切なことは、「あせらず、あわてず」そして「おごらず」。受験生のみなさん、ぜひ心に刻んでおいてください。

アリとキリギリスのアリになれ

イソップ寓話「アリとキリギリス」をご存知ですよね。夏の間、アリはせっせと冬に備えて食料を蓄え、キリギリスは歌って遊んで過ごす。やがて冬になり、飢えに苦しむキリギリスはアリに助けを求める…。勤勉なアリが報われ、キリギリスが後悔するという教訓の物語。

受験直前期になると、私はいつもこの話を思い出します。特進館で努力して第一志望高に合格した途端、その開放感で糸の切れた風船みたいに、「やっと終わった。遊ぶゾー!」「部活に燃えるゾー!」などと言って塾を離れた生徒が、高2の秋頃に悲惨な模試データを手に、「先生、助けてください」と、戻って来る悲しい教え子を今までに何十人も見てきました。正直、高校受験は1年間で何とか志望校へ通しますが、大学受験は絶対そんな訳にはいきません。せっかく特進館で培った「自学習力」も、塾を離れてすっかり喪失。結果志望大学には行けず、数ランク下の大学にやっと合格…という結末。中3で成績優秀だった生徒も1年以上の空白で、例外なく相当な学力ダウン…が現実です。高校受験が最終ゴールではありません。一度塾を離れると、もとの学力を戻すには想像以上の時間が必要です。だから、まずは高校部で少しでもやってみて、それでも無理ならいつでもやめればよい。特進館っ子は、キリギリスじゃなく、アリになってほしいのです。

★年末年始休業のお知らせ★

12月31日(水)~2026年1月2日(金)は、完全休室となります。

全ての学年・コースにおいて、授業・自習室の開室はございませんのでご注意ください。

なお、休室期間中にいただきましたお問合せにつきましては、1月3日(土)以降に順次対応させていただきますのでご了承ください。

中高生の学びは百まで

ヒトの脳細胞はおよそ140億個あって、その細胞は20歳を過ぎると毎日約10万個ずつ死滅していくけれど、すべてがなくなるまでには383年も掛かるので、自分の脳を今の3倍以上酷使しても全然問題なく、使えば使うほど脳は磨かれていく…ということを、ずっと前にここでお話ししましたが、今回は、『脳の成長』について述べたいと思います。

ヒトの脳の質量は、生まれてから12年で約1250g、20年で約1400g前後まで成長し、その後は増えません。つまり、生まれてから約12年でほぼ90%まで大きさが形成され、そこから8年ではわずか10%(150g)しか成長しないということであす。

脳の質量が90%まで成長する12年に、一人ひとりの「運動能力」はほぼ確定するそうです。「学習能力」は、その後も伸長しますが、15~16歳でピークを迎えます。

ですから、12~16歳の3,4年間に学んだ努力・刺激・学習習慣等は、その人の全生涯に影響を及ぼされます。それ以降は、同じ成果を出すのに何倍も時間が掛かります。「三つ子の魂百まで」改め、「中高生の学びは百まで」です。子どもたちの輝かしい未来のためには、今の努力がいちばん大事。今しっかりと特進館で学習習慣を身につけて、人生の〝Way to Victory(勝利への道)〟を確実に歩んでいってほしいと強く願っています。

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