「やっと終わった」は失敗の始まり【代表北村の教育ちょこっとコラム】

今年も昨年とほぼ同数の生徒が高校受験を終えて新高1生となりますが、高校受験は人生のゴールではなく、あくまで中間目標に過ぎません。3年後に控える大学受験には、「高い競争率」・「難解な問題」・「膨大な科目数」などのハードルが多々あって、それ以上に厳しいのが、名だたる〝中高一貫校生〟とのし烈な競争です。
たとえば、東京大学の合格者数高校別ランキングを見ると、上位20校のほとんどを中高一貫校に独占され、公立高校はわずか1割。これは、単にレベルの差ではなくカリキュラムの違いによるものです。上位の中高一貫校では、高2の2学期までに全高校内容の学習を終え、残りの1年半で入試対策演習を行います。つまり、公立の「2倍速」で学習して、後半は「予備校化する」というしくみ。大学受験に強いのもうなずけます。とりわけ国立大を目指す生徒は、高1生の段階で、センター英数は80%以上の点数を取ることができると言われています。
だから、彼らに勝利するためには〝高1から受験勉強する〟しか方法はないのです。
高校の合格発表で、「やっと終わった。少し休もう」とついつい呟いてしまう。これが、大学受験の「失敗の始まり」となります。合格おめでとう→「さあ、いよいよ本番だ!」と思える意識こそが、次の成功に向けての最大のポイントです。みなさん、一緒にがんばりましょう!