ミラーニューロン【代表北村の教育ちょこっとコラム】

もしお子さまが家で次のようなことをしていたら、どう思いますか?
●ゴロゴロしてテレビばかり見ている ●勉強しないで、好きなことしかやらない ●食事の時の行儀が悪い ●家族や周りの人にあいさつもできない ●いつも先生や友だちの不平・不満ばかりを口にする
こんな姿をヨシとする親はいません。注意をすると、「わかってる!」とか「うざい!」と言われ大喧嘩…。
基本的に、子どもは親の言うことを聞きません。生物学的にも子どもは親から独立するもので、ある時期から親が嫌いになるそうです。正常に成長すれば「親離れ」するのが当然なのです。では、どうすればいいのか…。
子どもは「大人の鏡」です。言ったことはきかなくても、親の行動に無意識に真似をするシステムが子どもに備わっています。子どもがドアを足で閉め、「行儀が悪い!」と注意したら、「お母さんだって」と言い返された経験はありませんか? 歳をとるにつれ「しぐさがだんだん親父に似てきた」と感じることはありませんか?
これは脳の中の『ミラーニューロン』のせい。ミラー(鏡)のニューロン(脳細胞)です。このミラーニューロンが子どもの行動や考え方に及ぼす影響は大きく、子どもの性格を作ってしまう、と言っても過言ではありません。つまり、例えば「子どもに勉強してほしい」と思ったら、子どもの前で自分が勉強する。「本を読ませたい」と思ったら、自分が読む。「あいさつをしてほしい」なら、自らがしっかりあいさつを行っている姿を見せる方が「口で諭すより効果的」だそうです。私も二人の娘のために、しっかり実践したいと思います!

クレームは『宝の山』

「モンスターペアレント」という言葉の出現で、クレームが言えない親が多くなったという記事を、以前目にした。モンスターと言われることを恐れ、学校や塾への申し入れができない親が増えているらしい。これでは、我が子の話に腹を立てても何も言えずに、教師への不信感が募るばかりではないだろうか。  恥かしながら当学院も、保護者の方からお叱りの言葉を頂戴することが年に数件。もちろん、モンスターではなく、冷静かつ丁重に、こちら側の言い分も聞いていただける姿勢で話されるのだが、正直そのご指摘内容にはかなり手厳しいケースもある。
誰しもクレームを受けるのは辛いもの。しかし、そのクレームにこそ、私たちの気付かない貴重なアドバイスが含まれていることが多い。クレームが、受ける側よりも、出す側に大きなエネルギーが必要であることも事実である。たとえばレストランに行って、料理がまずい・店員が態度横柄・異物混入…などで嫌な思いをした時、その場でクレームを言う人は日本ではわずか2割程度だという。つまり、8割の人は何も言わずに「もう二度とその店には行かない」という行動に出る。しかしこれでは、その店のサービスは永久に改善されない。
保護者の方からお叱りの言葉を頂戴した時に、私たちは最後に必ず「ありがとうございました」をお返しすることにしている。「勇気を出して叱って頂いたおかげで、私たちはさらに成長できる」ことへの感謝の証として。そして、その人たちとの絆はさらに深まる。だからこそ、『クレームは宝の山』なのである。

ブーイングばかりのサポーター【代表北村の教育ちょこっとコラム】

保護者の方から、「親は自宅で子どもにどのように指導すればよいか?」とのご相談を受けることがしばしばあります。すべてを塾にまかせるのではなく、「自分たちも子どもの学習状況をしっかり把握しておきたい」という前向きな意気に頼もしさを感じるのですが、「少しいきすぎ?」と思う方も、たまにいらっしゃいます。 このようなご質問をいただく折、決まってお応えするのが「なるべく我が子の学習する様子を見守ってあげてください。ポジティブに…」というご回答。私も経験上理解できますが、親という生き物は、我が子の学習する姿も学習しない姿もどちらをみても歯痒くてイライラしてしまうもの。そして、ついついアラばかりに目が行き小言を言ってしまう。特に、子どもと一緒に居る時間の多い母親にその傾向が強いようです。
言うまでもなく、親は我が子にとっては最大の応援者。にもかかわらず、彼がヒットを打ってもあまり歓声を上げず、エラーの時には目一杯ブーイングを浴びせてしまう。もしこれが、サッカーや野球などの試合だったら、ブーイングばかりを浴びせられる選手はたまったものではありません。もちろん成績も…。
サポーターの声援は、選手の能力を何倍にも増幅するパワーを持つと言われています。さまざまな好記録は、観客ゼロの競技場では決して生まれないと私は考えています。つまり、たまのブーイングも必要ですが、基本は声援主体で応援してあげてほしい。そうすれば、本人の力も、きっと素晴らしく向上することと思います。

高校教科書も15%増で「脱ゆとり」【代表北村の教育ちょこっとコラム】

文部科学省は3月26日、2014年度から使われる高校2・3年生向けの教科書の検定結果を発表した。教える内容を約40年ぶりに増やした新学習指導要領に対応。主要10教科の平均ページ数は現行版に比べ15%増え、小・中学校と進む「脱ゆとり教育」の総仕上げとなる教科書になった。教科別の平均ページ数は現行版に比べ、国語30%増、数学28%増、英語21%増、理科19%増、公民18%増など軒並み大幅に増加。英語は教える単語数が4割増えて1800語となった。領有権を巡っては、韓国や中国が主張する島根県の竹島と沖縄県の尖閣諸島の問題は、地理と政治・経済の計9冊中8冊が記す結果となった。
2002年に、「生徒自身の『生きる力』と『自分で物事を考える力』を育てる」という目的のもとに鳴り物入りでスタートしたゆとり教育。しかし、その後に生徒の自由で豊かな発想力や想像力が伸びたというデータは今のところほとんどなく、生徒の自殺・いじめや教師による体罰など、多くの深刻な社会問題が生まれる残念な結果となった。かといって、子どもたちに罪はない。今や「ゆとり」という言葉は、「彼はゆとりだから仕事ができない…」といったようにネガティブな意味しか使われなくなった。
人は、一生懸命学習して初めて成長できる。だからこそ私たち大人は、今までの愚かな過去を反省し、「脱ゆとり」を掲げて子どもたちが前向きに学習に打ち込める環境づくりを進めていくべきである。