アカン人たち共通の言葉グセ

ヒトの脳細胞は、およそ140億個あると言われています。脳は生まれてから12年~15年で成長のピークを迎え、20歳で脳の質量は1400g前後になります。140億個あるヒトの脳細胞は、成人後は一切増えず、毎日約10万個ずつ死滅していくそうです。そのペースで死滅すると、脳細胞がすべてなくなるまでに何年掛かるでしょう? 答えは「383年」です。

日本がいかに長寿国でも最高齢は118歳。383年の3割程度です。だから、自分の脳を今の3倍以上酷使しても全然問題ないという理屈。使えば使うほど、脳は磨かれます。

私が、今までに出会った人々の中で、「コイツは成功しないなぁ」とか「アカンなぁ」、「伸びないなぁ」と、ついイライラしてしまうタイプの人に共通する言葉グセがあります。それは、「いま何時ですか?」、「きょう何曜ですか?」みたいな質問です。すぐにわかることでもアタマを使わず、他人に頼ることが常習化している人。自分の脳を甘やかして、ほとんど新品脳のままで人生を終えようとする。アカン人たちの典型です。「それくらい自分で考えろ!」と言いたくなります。加えて、「どうしたらいい?」という口グセにもイラッとします。相手に頼らず、せめて「AかBのどちらがいい?」または「Aでいい?」ではないでしょうか? 脳を甘やかすことは、自分の夢や目標を捨てるに等しい行為だと考えています。

「名を名乗れ!」と言いたい

世界中の人々に多くの感動を与えてくれた東京2020が閉幕し、東京パラリンピックへとバトンが渡されました。コロナ禍での五輪反対報道や、開会後も多くの騒動がありましたが、結果的には、開催できて大正解だったと、勝手に思っています。^^;

五輪開催中に気になったのが、見事メダルを獲得した選手や結果が振るわなかったなど、アスリートへの心無い誹謗中傷のSMSが飛び交ったこと。個人的なものから国家ぐるみのものまで。それらのSMSによる攻撃のほぼすべてが“匿名”での投稿だったそうです。

自らは匿名で守られながら、相手を一方的に追い詰めるのは、最も醜く卑怯で最低の行為。このような理不尽なSMSで、精神的に追い込まれて、最悪自殺に至るという悲劇も、年間数百件はあるとのこと。これはもう、殺人行為と言っても過言ではないと思います。

百点満点の人間はいません。だから、時には叱咤されることも必要ですが、それが本人のいない場所や匿名で呟かれては何の解決にも繋がりません。せめて「名を名乗れ!」と言いたい。言いたいことがあれば、正々堂々と目の前の相手に向かって伝える。それが、道理だと思います。「褒め口は目の前、叱咤悪口は影で」ではなく、特進館学院は、「叱咤は目の前、褒め口は影で」の姿勢を実践していきたいと考えています。