オンライン依存の落とし穴

昨年の緊急事態宣言が発出された頃に、世間で「オンライン飲み会」などのリモートイベントが一時流行しましたが、ほどなくして、それらをあまり耳にしなくなった理由をご存知ですか?

コロナ禍が未だ収束しない現状下、人類は「新しい生活様式」という旗印のもと、テレワークやリモート会議・面会などに努めてきました。確かに、会わなくてもできる事象が多々あることに気付きましたが、それらに依存し続けると、いつか私たちは「人間らしさ」を失い、破綻するのではないかと考えています。

レストランの料理がおいしいのは、その食べ物だけでなく、場の雰囲気などがスパイスとして効いているから。塾だと、単に授業だけでなく、先生との会話や声援などの通じ合い、清潔で居心地の良い空間提供などが相まって、やる気と成績向上が叶うもの。特進館学院や特進館予備校で、面談と設備を重視するのもその所以。ですから、「オンラインで、用さえ足せればいい」という無機質な考え方が蔓延すると、仕事や学習に必要な「潤滑油(=絆)」が枯渇し、人類の終わり(AIに支配されるような)の始まりが訪れると思います。

「教育のデジタル活用は30~40%に留める」ことが私たちのポリシー。これからも、オンラインなどを有効利用しつつ、子どもたちと「心の通う温かい対面指導」を続けてまいります。