ますます進む『二極化』現象【代表北村の教育ちょこっとコラム】

日本の国民が近年、一部の富裕層とそうでない層とに二極化しつつある現象と同様に、大学・高校のレベル、生徒の学力レベルも大きく二極化の一途をたどっています。かつて、テストの採点で、「○×」と「△」の時代から、「○」と「×」だけの時代へ。「真ん中」という概念はどんどん消えていくようです。「上中下」のランク付けから「上下」のみに変わって格差がどんどん拡がり、必然的に二極化していく。ある意味悲しい現実です。
情報を持つ人間はさらに強く、情報を持たない人間はますます弱くなる。トランプの「大富豪」というゲームで、富豪には良いカード、貧民には悪いカードが集まるという現象とよく似ています。
2002年頃から文科省主導で大学の二極化が進められ、ここ最近、難関と呼ばれる大学の入試問題は年々その難易度が高くなり、おいそれと合格することは困難となっています。レベルの高い学生が集中するので、易しい入試問題では差がつかない…というのがその原因です。他方では、少子化の影響で、生徒の確保が困難な大学も年々増大。そうした大学は、受験生を集めるために入試科目を減らしたり、過大なPR費用を掛けたり、ひどい場合には入試すら行わない、などというケースもあります。そして、難関大学と誰でも入れる大学とにどんどん二極化していきます。
つまり、上位の受験生でも油断して一歩足を踏み外せば、「真ん中」はなく、「どん底」にまで落ちてしまう。残酷ですがこれが現実。特進館学院の受験生諸君も、心して学習に取り組んでいきましょう!