お母さん、誉めてください!【代表北村の教育ちょこっとコラム】

  先日、中間テストが終わった頃のお話し。ホールで中3のある生徒に、「すごい!5教科合計で50点以上も上がったやん」と称賛し、その後に、「お母さん、喜んだやろ!」と話しかけたところ、彼女から、「お母さん、『70点以上の教科がないからあかん』って言ってた」という返答が返ってきました。
確かに、彼女は決してお勉強が得意な生徒ではありません。5教科の平均点は50点そこそこ。だから、この春特進館に転塾し、中間テスト前は毎日のように自習室でがんばって、わからない事項は必ず質問に来てくれました。そして、見事に60点以上の平均点を勝ち取ったのです。なのに…。
彼女からの悲しい返答を聞いたとき、私は、「このお母さんって、この子が次の期末で70点平均を取っても、『80点ないからあかん』っていうのだろうなぁ…」という思いが、頭の中をよぎりました。
お母さん、お願いです!子どもたちは誉められて伸びるのです。塾の先生なんかより、子どもたち自身が一番誉めてもらいたい相手は誰なのかを、よく考えていただき、たとえ1点でも上がった教科があれば、悪い教科に目をつぶってでも、とにかくオーバーアクションで、我が子を誉めてあげてください。「すごい」、「やったね」、「うれしい」…。言葉は何でもかまいません。照れくさいなんて言わずに…。