『平均』という数字に惑わされるな【代表北村の教育ちょこっとコラム】

新聞などの報道で、日々様々な数字が報道されますが、その中で、私たちがついつい惑わされてしまうものに、「平均」という数字があります。「平均□□」などという数字を見て、人は安心したり、焦ったり…。でも、この言葉が厄介な曲者なのです。
たとえば、「今回の英語の平均点は50点でした…」と聞くと、「50点前後の人が多かったんだ」と思いがちですが、実はクラスの半数が100点で、残りが全員0点(平均50点)ということもあり得ます。特に最近の子どもたちの学力分布は、以前の山のような形ではなく、できる子とできない子が多くて真ん中がない、「ふたこぶラクダ」形。これがいわゆる〝学力の二極化現象〟です。ニュース等でも、「格差の拡大」という言葉を最近よく耳にしますよね。大学・高校のレベル、生徒の学力レベルも二極化の一途をたどり、「真ん中」という概念はどんどん消えていきます。格差がどんどん拡がって二極化し、「平均」という言葉に惑わされていた下位層は、いずれ残酷に切り捨てられる…これが現実です。
受験の「勝ち組」として生き残るためには、保護者の皆様もしっかりと入試情報をご理解いただくことがたいへん重要です。2018年度も、全力で大切な情報をご提供いたしますので、保護者会へのご参加をどうかよろしくお願いいたします。