「成績が上がってない」って、本当?【代表北村の教育ちょこっとコラム】

中学生は、ただ今期末テスト期間の真っただ中。特に受験を控えた中3生にとっては、今回のテストで内申点が最終確定するということもあって、彼らの表情は真剣そのもの。学校が終わって、夕方4時を過ぎる頃から続々とやってきて、夜も毎日数十名の生徒が最終の11時まで自主学習に取り組んでいます。
特進館学院の最近の調査では、通知表総点〔3学期末→1学期末〕が上がった生徒は全体のおよそ75~80%。にもかかわらず、保護者アンケート等の感触で、わが子の成績が上がったと認識されている方は3割程度しかありません。成績が下がったと伺って調べてみると、実は上がっていた…などということも珍しくありません。
以前にもお話ししたように、親はなかなかわが子の成果を認めず、ついついアラを探して辛口評価してしまう傾向にあります。1教科下がって4教科上がった場合でも、主観的評価では「下がった」またはせいぜい「トントン」。全教科をパーフェクトに上げない限り認めてもらえない。もしこれが日常だとしたら、毎日何時間もがんばっている子どもたちにとって、たまったものではありません。
「うちの子の成績は本当に上がっていないのか?」。主観ではなく、客観的な視点で子どもたちの成果を見極めていきたいものですね。